2026年8月20日に、胃カメラと大腸カメラを同じ日に受けました。その前日から当日にかけて、腸をきれいにするための「前処置」を行いました。この作業がつらいという話をよく見かけるので、実際にどうだったかを時間つきで残しておきます。
先に結論を書くと、私の場合はほとんどつらくありませんでした。味も問題なく、痛みもなく、吐き気もありませんでした。ただしそれには理由があると思っていて、そこが一番書いておきたいところです。
検査は午後1時からで、来院は12時30分でした。自宅から医院までは30分です。使ったのはモビプレップという腸管洗浄液で、2リットル作って1.5リットルまで飲む指示でした。
医院の時間表では朝9時から飲み始める予定でしたが、「余裕を持って早めに飲み始めてもいい」と言われていたので、朝7時から始めることにしました。9時開始だと11時15分に飲み終わって12時出発になり、45分しか余裕がありません。飲み終えた直後はまだトイレが落ち着いていないので、その状態で電車に乗るのは不安でした。2時間早めたことで、結果的にかなり楽になりました。
2日前の夜9時に錠剤の下剤を飲み、前日の夜9時にもう一種類飲みました。前日の食事は消化のよいものだけという指示だったので、白米・温泉卵・鶏ささみ・しらすだけにして、味つけは塩と醤油だけにしました。普段食べている納豆・めかぶ・きくらげ・キウイ・じゃがいもは、繊維や種が腸に残るので全部外しました。
その結果、前日の食物繊維は9.2グラムまで落ちました。普段は24グラムくらい摂っているので、3分の1近くです。カロリーは2,004キロカロリー、たんぱく質は110グラムで、量そのものはいつもと変わりません。最後に固形物を食べたのは夕方5時25分です。
前日の夜のうちにモビプレップを作って、冷蔵庫で冷やしておきました。冷えているほうが飲みやすいと言われたためです。
朝4時45分に起きました。8時間近く眠れて、体調も悪くありませんでした。起きてから6時38分までに、水を4回に分けて400ミリリットルほど飲みました。一度に飲むとお腹がたぷたぷになるので、100ミリリットルずつにしました。
6時38分に排便がありました。柔らかめで、踏ん張らずにすっと出ました。前日の夜に飲んだ下剤が効いていたようです。ここで一度出せたのが、あとから効いてきます。
7時5分に1杯目を飲み始めました。コップ1杯は200ミリリットルで、これを10分ほどかけてゆっくり飲みます。このときガスを消す薬を2錠一緒に飲む指示でしたが、うっかり忘れていて数分遅れました。これは特に問題になりませんでした。
味はポカリスエットに近い感じで、まずいとは思いませんでした。前の晩から何も食べていないので、むしろ塩気が心地よく感じたくらいです。あとで成分を調べたら、電解質の濃度を体液に近づけてあるとのことで、ポカリに似ているのは偶然ではないようでした。
7時19分に2杯目。軽く外を歩きました。1杯飲むごとに立って歩くと、腸に送られるのが早くなると説明書に書いてあったので、それに従いました。
7時31分に3杯目。このあたりでお腹がぐるぐるし始めましたが、まだトイレには行きたくなりません。
7時44分に4杯目。お腹が膨れてきた感じがしましたが、便意はまだ来ませんでした。
8時ちょうどに1リットルを飲み終えました。
飲み始めてから約1時間後です。勢いよく出て、固形のものも混じっていました。痛みはまったくありません。
8時9分に2回目。ここで「苦しくない」と思いました。もっと苦しいものだと想像していたので、拍子抜けしたくらいです。
そこからは、次のように進みました。
医院からもらった判定表には、便の状態が5段階の写真で載っていて、5番の「薄い黄色の水様便」になれば検査可能と書かれています。9時20分ごろに4番と5番の間まで来て、そこからしばらく足踏みしました。
足踏みした理由は、飲み終わってしまったからです。押し流す水が入ってこないと、それ以上は進みません。そこで白湯を100ミリリットルずつ、6回に分けて足しました。すると11時19分の時点で、ほぼ5番まで届きました。
飲み物は水とお茶なら検査の30分前まで飲んでよいことになっていたので、この足し方は問題ありませんでした。
一番大きかったのは、腸の中身がもともと少なかったことだと思います。
苦しくなるのは、腸に残っているものを大量の液で無理やり押し流すときです。腸は切っても痛くない臓器ですが、内側から膨らまされると痛みます。中身が多い人ほど、その状態になりやすいということになります。
私は8月13日から便を柔らかくする薬を飲み始めていて、検査の6日前から毎日出るようになっていました。当日の朝にも一度出ています。つまり、押し流す対象がほとんどない状態から始めていました。前日の食事制限も下剤も、もとはと言えばこのためのものです。
そのほかに効いたと思うことを挙げておきます。
味については、SNSで「まずすぎて飲めない」という投稿をいくつか見ていました。ただ、まずいと感じた人は投稿しますが、普通に飲めた人はわざわざ投稿しません。見えているのは、つらかった人の声だけだという面もあると思います。それに、昔使われていた腸管洗浄液よりも、いまのものは味が調整されているようです。
これは書いておきたいのですが、私は今回、症状が落ち着いている時期にこの検査を受けられました。
7月の上旬には、体を起こしていても背中とお腹の突っ張りが一日中続いていて、1日に225キロカロリーしか食べられない日もありました。もしあの状態でこの前処置をやっていたら、下剤が3日連続で入って、20時間絶食して、1.5リットル飲むことになります。途中で止まっていた可能性が高いと思います。
予約を取ったのは7月の中旬で、8月20日の体調がどうなっているかは分かりませんでした。そこは運です。ただ、便通を整えておいたことと、前日の食事をきっちり通したことは、自分で選んだ部分です。
もし次に受けることがあれば、この3つを意識しようと思っています。
「モビプレップがつらい」と検索している方の中には、いままさに症状が出ている最中の方もいると思います。その場合、私の体験がそのまま当てはまるとは限りません。つらそうだと感じたら、我慢せずに医院に連絡するようにと説明書にも書かれています。
参考までに、当日の全体の流れです。
排便の間隔は、8時台は7分から20分おきでしたが、9時48分から10時50分までは62分空きました。移動中に困ることはありませんでした。念のため紙おむつを履いていきましたが、使わずに済みました。安心材料があるだけで、移動中の緊張がかなり違ったと思います。
なお、ここに書いたのは一人の記録です。使う薬も、飲む量も、開始時刻も、医院ごとに指示が違います。実際に受けるときは、必ずご自身の医院の指示に従ってください。